地域社会学習Vol.10「朝宮茶-お茶の美味しい淹れ方・楽しみ方」A |
更新日:
2016年11月22日
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また朝宮のある信楽町についてご紹介いただきました。たぬきの置物で有名な信楽焼は、日本六古窯のひとつに数えられ、1000年以上前から生産が続いています。信楽特有の土味を発揮して、登窯、窖窯の焼成によって得られる温かみのある火色の発色と自然釉によるビードロ釉と焦げの味わいが特色だといいます。
そこでなぜ信楽焼が生まれたのか?・・・すぐ隣の宇治(京都)、伊賀(三重)とともに、今から400万年前はこの辺りまで古琵琶湖でした。その頃に動植物や鉱物が堆積して、地下には良質な粘土が豊富にあること。そしてアカマツ林が広く分布していたからなのです。
ではそのアカマツとは・・・薪窯にもってこいの燃料になります。たとえば松明(たいまつ)は松材の樹脂が使われますよね。この樹脂というオイルが発火性を高めてくれるため火のつきがよく、薪自体炎が長くて遠くまで伸びるので、窯の中全体が高温になり都合がいいのです。
連想ゲームではないのですが・・・アカマツといえばマツタケ!マツタケはカビの仲間で、アカマツの細根に感染して糖類をもらう代わりに、根が土壌中のミネラル類を吸収する手助けをし、土壌微生物の攻撃や乾燥から根を守るといった相利共生体を成形しています。
古琵琶湖、お茶、信楽焼、アカマツ、マツタケ・・・と環境、歴史、文化にあふれた朝宮は魅力ある地域です。その素晴らしさとお茶の美味しい淹れ方・楽しみ方をお話いただきまして大変有意義なひと時でした。
最後に美味しい淹れ方をほんの一部だけご紹介します。
お茶やコーヒーの量:1杯2〜2.5g 玄米茶・ほうじ茶:100℃=さっと出して香りを楽しむ 紅茶:90℃=渋みと香りを引き出す 煎茶:75℃=香りよく、渋み・旨みも楽しめる 上煎茶:65℃=旨みと適度な渋みを出す 玉露:40℃=じっくり時間をかけて旨みを引き出す
場所:琵琶湖ホテル「SAZANAMI」 食事:朝宮茶はもちろんのこと、白菜、葱、大根は信楽産のお野菜でした。 その他、近江牛鍋と3種類のきのこが入った炊き込みご飯が大変美味でした。L阿江はおかわりを4杯もしたそうです・・・ |
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