地域社会学習Vol.17「滋賀のブランド“近江牛”について」@
更新日: 2017年8月22日
8月の誕生日は太田会長でした。今期の誕生日プレゼントは「琵琶湖ホテルの金券」です。どうぞ油の注入(酒代?)にお使いください。そして益々のご健勝をお祈りしております。久しぶり出席されたL青山には、L太田作「組紐ネクタイ」をプレゼント。満面の笑みで大喜びでした。

さて本日は、滋賀のブランドである「近江牛」について試食を兼ねた勉強会です。メンバーも一日三秋の思いで待っておられたのでは・・・ゲストスピーカーとして、近江八幡大中で牧場を経営されている橋場氏をお招きしました。

大津市の観光資源に関する認知度×興味度のリサーチでは、よく認知していて興味があるもの=「近江牛」は他を抜きん出てダントツのトップでした。一方、よく認知しているが興味がないもの=「鮒寿司」でしたね。

その近江牛といえば約400年の歴史があり日本で最も歴史のあるブランド和牛です。1590年(天正18年)戦国時代には、豊臣秀吉が小田原城を攻めた際、秀吉側の武将、高山右近が蒲生氏郷や細川忠興らに牛肉を振る舞ったという史実が残っています。また、1687年(貞享4年)彦根藩において牛肉の味噌漬け「反本丸(へんぽんがん)」を考案し補養薬として製され、江戸時代の牛肉を公然と食べることができなかった中、薬として食されていました。

更に牛肉を乾燥させていたという記録もあり、塩加減をできるだけ少なくするため、1年で最も寒い1月上旬から節分までの1ヶ月間で作られていました。古来この1ヶ月間は「寒(かん)」と呼ばれていたため、「寒」干牛肉として薬用に食されていたそうです。その頃の干牛肉の「製法書」が残っています。

近江牛のルーツは但馬産の黒毛和種であり、じつは日本三大和牛と呼ばれている松阪牛・神戸牛も元をただせばルーツは同じなのです。近江牛の定義は「豊かな自然環境と水に恵まれた滋賀県内で最も長く飼育された黒毛和種」とされ、特許庁に牛肉の地域ブランドとして、平成19年5月11日に地域団体商標(文字商標)に登録されました。

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