環境保全活動Vol.2「セタシジミの放流」A
更新日: 2016年10月11日
約25分の瀬田川クルージングを楽しんで、近江大橋の手前、膳所城跡公園から200〜300メートルほど沖でしょうか?ようやく目的地に着きました。先頭の船長が竹竿で湖底を突いて何やら調べています。数箇所移動した後に放流場所が決まったようなので「なんでこの場所ですか?」と船長に尋ねたところ、「船舶がよく通過する場所だからスクリューが川底のヘドロを掻いて酸素が行きわたり、セタシジミが呼吸できるから」・・・なーるほど!ガッテンしました。

セタシジミが入ったバケツをメンバーがそれぞれ手に抱え、節分の豆まきの要領で「どうか大きく育って繁殖しますように!」一人ひとりが願いを込めて川に放ちます。その数量約20キロ・・・メンバー達の笑顔がとても印象的でした。

例会ではキャビネット環境保全委員長であるL外村から今回のアクティビティについて称賛いただき大変光栄に存じます。L外村には「セタシジミの放流」から例会最後までお付き合いいただきまた。誠にありがとうございます。次のアクティビティもお誘いしますので、ぜひともご一緒ください。

記事は産経新聞(10月13日朝刊)

最後に当クラブ環境委員長であるL青山三四郎の熱意をどうぞ・・・(2016年5月24日例会にて)
琵琶湖におけるセタシジミの漁獲量は、昭和32年の6,072トンをピークに減少を続け、平成27年は36トンにまで減少してしまった。

琵琶湖は昭和35年頃から始まった総合開発によって、人工島・湖岸堤の建設、湖底の浚渫、埋立てなどの激しい開発の波につぎつぎとさらされ、琵琶湖の自然環境とそこに棲む生き物は大きく変貌してきた。楽観視されてきた状況の中、長年にわたって琵琶湖の観察を続けられた故鈴木紀雄氏の影響を受け環境に対する意識が高まった。

昔の水は生きていた!川の辺は葦など水を浄化する水草が多く茂り豊富な酸素を水に供給する土台があった。でも今はコンクリートで三面張りされている。人が水を殺している。人がいじめた環境はなかなか元に戻せない。あと10年は環境問題に取り組んで琵琶湖の保全に力を注ぎたい。

例会:二葉屋
食事:湖魚料理、シジミご飯、シジミ汁

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