市長ミーティングC
更新日: 2017年8月22日
里山環境の再生においてリーダーシップをとってくれた、L中嶋からの報告です。

われわれは身近にある恵まれた自然環境を、長年の間、ないがしろにしてきました。私の住む比叡山の麓でも、そのツケが返ってきたことを知った時、愕然としたのです。

そこは、比叡山高校から少し南に下った「水車谷」という小さな河川です。画像をご覧ください。周辺には1m以上伸びた笹がびっしりと生い茂り、倒木や土砂崩れ、無数の石が散乱した状態で、人が踏み入れないほど荒廃しておりました。さらに人目につかないためか、不法投棄されたゴミが大量に散らばり、霊峰比叡山の麓とは思えないほど不衛生で悲惨な光景を目の当たりにしたのです。

まず、河川まわりの状況の把握のため、里山河川周辺の草刈りを行いました。そして見通しが良くなってから、河川に散乱する大小の石を、河川左右に整理して積み上げました。次に、現場全体に散乱する大量投棄されたゴミを、分別してまとめたところ、なんとゴミ袋100個以上になりました。さらに、河川内に倒れ込む倒木や流木の撤去を行い、最後に土嚢袋1400枚を使用して、河川の補強と歩道を作成いたしました。同時に2箇所あった土砂崩れを補修補強して清掃・整備が完了しました。

人々が手入れして環境を守ってきた里山には、昔ながらの生態系があり、人と生き物が共存する理想的な環境があったはずです。また、昨今多発する土石流災害は、荒廃した里山河川が原因となっているともいわれています。里山環境の管理は、生態系を守ると同時に下流域の減災にもつながるのです。この活動は、里山再生の第一歩となります。しいては琵琶湖の環境を守ることにも直結するのです。

最後に、この里山再生活動をご理解いただいた、坂本地区の一区自治会から感謝状授与の申し出があり、僭越ながら昨年8月に授与式に行ってまいりました。

continued to D

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